>>48 フジノ
「ふふ、ありがと。
子供は二人とも実家にいるから大丈夫よ。
あの家なら位置的に沈むことはないし、何なら近くの人が避難しに行くもの」
どんな外見であろうと、親からすれば愛しい我が子だ。
その視点を持っているが故に、貴方へ向けられる周囲の眼差しに憤りさえ覚えたこともある。
「それに、あの子達からすればおじいちゃんもおばあちゃんも、近所の子たちも側にいる。
今頃はしゃいでいるかもしれないわね」
まだ災害というものを理解できているか、微妙な年頃だ。
特に下の子は、友達と寝泊まりできて喜んでいるだろう。