人狼物語 三日月国

180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い


【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

人助けが好きだった。
人助けをしていると安心した。

 相手へ多少なりとも好意をもっていれば、なおのこと。
 誰かに叶えてもらうような『願い』なんて
 特になかったけれど、
 君が行きたいというのなら。
 
そして例えば、心細いというのなら。


 喜んで付き合う所存だった。

 そんな感じで誰かに何かを頼まれるのはいつものこと。
 委員会や運動部の助っ人なんかにも、
 たまぁにちょくちょく引っ張り出される。
 なにせ、器用
器用貧乏
なもので。

 なお、俺自身は文学部。
 『なんで?』って結構聞かれるんだけど、
 『ダメ?』って首をかしげて見せればだいたい、
 『ダメってことはないけどさ…』と話は収められる。
 語れるような理由なんて、なかった。
人にわざわざ語らないような理由しかなかった。


 たまぁに逃げそこなって、
 面白くもない話をした事もあったかもしれないけれど。
(54) 2022/10/12(Wed) 17:52:04