【人】 看護生 ミン>>50 ラサルハグ 自分より年上であろう人に人生を語るなんてなんだか気が引けてしまうけど。 華やかさに圧倒される彼に、 まだ続く道のりに迷う彼に、 私は、知っている限りの穏やかな時間の過ごし方を、言葉を尽くして伝えよう。 「例えば軽口だとして…。 その軽口が誰かに平等に言葉を与えるお仕事に繋がるなんて、なんだかとっても素敵だと思いますよ。 きっと、同僚さんの言葉にはラサルハグさんを動かす何か特別な力があったんですね。」 掌に乗せたポプリから香る花の香りが揺れる。 もらった言葉に目を瞬かせて、 跳ねる語尾は心を明るくしてれた。 …凄い人だ。 きっと、同僚さんの審美眼は間違ってなんていないのだろう。 彼から紡がれる言葉は心に暖かさをくれる。 (54) 2022/03/24(Thu) 5:50:16 |