【人】 室生 悠仁扉に設置されたベルを鳴らしながら店へと入る。 少しばかり意気消沈しているから 俺の顔は俯きがちで、悪いと言われる目つきも 今は真っ直ぐと前は向いてない。 一人だから、カウンター席に案内されるだろうか。 休日のご飯時から少しずれた時間。 平日は学生が多いようだが、休日は遠くへ 出かけるからか、今のところそう客は多くないようだ。 席に着き、注文したのはパンプキンタルト。 既に軽食は食べていたから、今は疲れを癒やしてくれる 甘いものが食べたい気分だった。 ここの店長の拘りと言うからには 美味しいのだろう、という信用があった。 (55) 2022/10/18(Tue) 8:44:44 |