人狼物語 三日月国

164 夏の想いのひとかけら【R18】


【人】 綴 千翠

― 夜の海 ―

[見通しの良い砂浜を、私はゆっくり歩く。
白い泡を携えた小さな波は波打ち際で寄せては
返すを繰り返し、夜風が渚の潮騒とともに胸の中を
吹き抜けていくようだった。

遠くからでは見えなかった夜光虫が、まるで星屑の
ように水面にキラキラひかっている。]



   …どんなに手を伸ばしても届かない。でも
  願うことは止められないことってありませんか?



[私は足を止め、じっと夜の海を見つめる。]
(56) springkraut 2022/08/04(Thu) 4:28:45