【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ>>52 ソニー 「ありがとうございます、お花屋さん。 よろしければ、今だけ。名前でお呼びしても? 羽繕いは嬉しいのですが、ご遠慮いたしますね。 お花を心待ちにしている方々に恨まれてしまいますから。 祝いの場に、喜びの時に、人の心に、華を届けるお仕事。 とても素敵だと思いますよ」 向けられた笑顔と快諾の言葉にこちらも笑みを深めて。 けれど誘いの言葉にはやんわり断りを。 一瞬たりとも嫌そうな顔をしないのは 本当に残念がっているのか、それとも仕事柄だろうか。 注文した黄色のカクテルが届けられると マスターには目で礼を告げ、青年の話に耳を傾ける。 時間外なので”表向き”の話だけで済まそうと思ったのですが…仕方ない、ですね 内心で密かに嘆息しつつ。 「お忙しいのですね、お疲れさまです。 最近の流行は…艶やかな武力抗争みたいですね。 少し前が賑やかな暗殺だった反動でしょうか?。 個人的にはもう少し落ち着いた色の花が好きですが」 カクテルで唇を湿らせて、話に応じる。 少々度数の高いアルコールが心地よい酔いをもたらしてくれる。 「お客様もアルバとノッテとそう変わりませんよ。 この島を手に収めたい、そう思っているだけの、方々です」 (56) 2022/08/10(Wed) 14:37:47 |