【人】 物書き ラサルハグ>>+9 ポルクス 実に表情豊かな様子を微笑ましく見守った。 照れ屋のようだから、あまり眺めても悪いだろうか。 ランタン屋の彼――で、良いだろう。勘当の類でもなし――との仲も良好と見えて、この街のあたたかさを感じる。 「…そう固くならずとも構わんさ。 私にとっては…ポルクス殿はこの祭り、この街の先輩だ。 呼び方一つ、年齢ごときで気にしなくて良い。 ラサルハグだ。改めて…どうぞ宜しく。 …この灯火の様にあたたかな歓迎に、感謝する」 3分と、自分がほんの少し力を分けた間。銀の灯火は指先に留まって、螢が飛び立つようにそっと姿を消した。 「題材だらけだよ、…ここは。 私の居た場所では…そもそもあまり花が育たなくてな。 …人々の発想から異なるから、興味深い。 …花と蜜の妖精の筋書を…盗む訳にはいかないが、 参考にはさせて貰おうと、思っている」 (56) 2022/03/24(Thu) 11:33:31 |