人狼物語 三日月国

7 【R18】鈴蘭の村:外伝6〜カフェリコリス〜【RP半再演ペア】


【人】 舞台役者 ヴィクトル

 
[ 片付かない掃除の手を休め、藍色のカウチに身を投げ出す。

 只今絶賛引越し準備期間中。
 数週間後には慣れ親しんだ自宅から離れることになる。

 街の中心部から車で二十分程度、
 都会の喧騒から離れた閑静な一軒家は
 緑に覆われ空気は澄み、鳥の囀りが心地良く朝を告げる。

 多少交通が不便だが、慣れれば気になることも無い。
 中に入れば外観よりは広いものの、客も少ない男の一人暮らし
 潔癖症が見れば怒り狂う荒れ方だろう。


 とはいえ、数週間の格闘の末
 (壁や床に散乱したペンキの始末含む)
 アトリエは空室状態に戻すことに成功したが、
 画材を含む大半の道具を運び入れた自室の荒れ方は酷いもの。

 既にベッドも物置と化し、寝るスペースどころか
 足の踏み場すら満足に確保出来ない。
 掃除を怠っていたツケが確実に回ってきた。
 実際、この家で一人暮らしを始め、まともに掃除した記憶は無い。
 
大掃除? どうせすぐ汚れるのだから適当でいいだろう? と。

 
(57) 2019/04/08(Mon) 1:51:14