【人】 月島 雅空[そうしてしばらく歩き、自分たちが止まる区域番号近くまで来たところで、湖はすぐに見えてきた。] うっわー、……こりゃ広いな。 [一度立ち止まり、遠目に視るように目を細めても向こう岸が見えない。 春の陽気と同じく湖面は穏やかで、貸しボートらしき建物や桟橋も見える。] 行きたいとこだが、今は後回しだな。 [まだ見ているようなら、ほらいくぞ。と促して歩いて行って、程なく、管理鍵と同じ番号の自分たちが数日お世話になるコテージにたどり着く] ……いい場所だな。…望み通りって感じだ。 [声としての喜びは控え目だが、口元の笑みは隠せてはいない。 温かみのある木造コテージは凝った形のものではない造りの一階と小スペースながら二階もあるコテージ。 玄関横にはテラススペースがあり、外側は手摺でおおわれ、椅子とテーブルが並べられており、すぐ横の掃き出し窓からテラススペースへと降りれるようにもなっている。 その手前側には焚火スペースがあり、コテージ横には屋根付きの水洗い場と焼き場スペースも用意されている。 更には湖が近くテラスからは当然として窓からでも見渡せる立地であった。] (57) 2023/03/01(Wed) 2:48:12 |