【人】 元弓道 マユミ>>【職員室】 >>52 「鍵ひとつ見つかれば御の字と思っていましたが、これはなかなか。やりましたね」 満足げにふふんと鼻を鳴らした。 「はい!それじゃあ本丸に乗り込みましょう! ああ、それと鍵束は梢が持っていてくださいね。しっかり者さんはしっかり者ですから、それ故本当は必要以上に頼って負担をかけたくないものですが。でも拙が持つと落としてしまいそうなので」 少女の表情はなかなか変化しにくいが、普段よりちょっと目が柔らかく細められている。 着実に探索が出来ていることに気分が良くなっているのか、鼻歌でも歌いそうなほど軽やかな足取りで先に進むのだった。 目指すは本丸、校長室。 (57) 2022/07/03(Sun) 11:08:22 |