[そして彼は満足そうにしながらも、
僕の唇に触れて、誘ってくる。
>>53]
う、うん。
[彼の囁きと舌の色の甘さに煽られるまま、
離れた唇を追う様に、彼の両肩に手を置く。
距離を詰め直して、]
いただきます
[って呟いてから、
彼の口端を舐める様に触れ、唇を重ねる。
目を閉じて、彼の唇に残ったチョコレートの味を探して濡らして、口の中に舌を潜らせて、ちゅく、と音を鳴らす。
あったかくて甘い口の中を味わっていたら、
このまま、溺れてしまいたくなったけど。
何度か音を立てたら、名残惜しく味見を終わらせる]