【人】 夢うつつ 真珠─隠り世・浴室 そして…─ [どれだけの時間、彼との行為を繰り返していただろう。……やがて、ようやっと愛の行為が一息吐けば、身を寄せ合って湯に浸かり、時折ちらりと彼の方を見ては、また嬉しそうに俯いてうふふと笑ったりして。] ……こっちのこと、案内してくれる、の? わぁい、嬉しいな……。狛のいた、こっちのこと、 わたし、まだなぁんにも知らないから…… 大丈夫、だよ。だからいっぱい、教えて……? [>>*77これからどうして行くか等と、具体的な事を考えている彼の頭の中とは裏腹に、浮かれた気分で隠り世の案内をせがむ。きっと多少は疲れていたかもしれないが、本人はあまりそれを意識していなかったのもあって。] (58) 2022/03/25(Fri) 11:18:58 |