【人】 パイ焼き ゲイザー>>55 ラサルハグ 「落ち込んでいる。……そう、なのかもしれませんね。今自分がどんな気持ちなのか、自分でも把握しきれなくて」 平然としている異常に気付く様子がない。それもその筈、貴方と会話した事なんて聞き取りの時くらいなのだから。 「話ですか。……。では、少しだけ。 ニアさんとシトゥラさんの事ですけど。メレフさんの報告ではニアさんの部屋に二人はいたんですよね。二人は……もし『そういう間柄』だったのだとしたら。無事に想いを交わすことができたのでしょうか。出来たのなら、いいんですけれど……」 この期に及んで女は二人の関係性や恋の行方にばかり目を向けていた。けれど、女にとってはそれがとても大事なものだったのだ。 (58) 2021/04/23(Fri) 11:09:58 |