人狼物語 三日月国

84 【R18G】神狼に捧ぐ祀【身内】


【人】 忘れ屋 沙華

>>58

「つくづく口が達者で嫌になるぜ。
なにを摘まんでも小奇麗に比喩しやがって。」

時折じりじりとした苛烈さを孕んでいた語勢も既に鎮んでいた。
「手前が明日くたばる方に賭けながら賽を振る奴もたしかに居ねえや。」

「俺ァ水を刺し過ぎたかね、万屋。」

焦げ付くものがあり過ぎて。
見たいものもみれなくなっちまっているのかもな。


花火は、好きだったな。


わざわざ形容していなかったとしてもシラサワが何を見ようとしているのかは十分伝わっただろう。
「己のみじめな線香花火がおっこちる所までは、滅さずと見ておいてやるよ。」
「せいぜいあがけ、『言うは易し』というのが俺の一番嫌いな文句だ。」
にまりと口脇を曲げていた。
(59) Sanpatu Tea 2021/07/22(Thu) 14:41:46