 | [ ────そうしてまた、空を見上げた。 今は星たちは姿を見せない時間だけれども、 時が経てば、手の届かない先で輝き始める。 その光景に比べれば、己の星屑の煌めく髪なんて 果たして何人の琴線に触れるのか……。 ] ──……はい? [ 考え事をしていれば。 次に掛けられた声は、確かに己を識っているもの。 >>30 ぱち、…と目を瞬かせた先 そこに立っていたのは、見慣れない中老の男性。 戦うことを知らぬ女に、正体を察する力は無いが 名前だけは幾度か聞いたことがあった。 ] (59) 2022/11/21(Mon) 18:37:17 |