![]() | 【人】 2年 三國萌々子―保健室― [どうやら夢を見てたようだ。家族がぐちゃぐちゃだったころの夢 『だから××様の精を注いでもらえば萌々子は健康に』 『そんなわけないでしょう!?そんなわけのわからないいかがわしいものに萌々子を巻き込まないで!』 『そもそも!お前がちゃんと産んでやらないから萌々子は……』 『そんなの!私が!一番わかってるわよ!!!』 お母さんを責め立てるお父さんの声と、母さんの金切り声が家のどこにいても聞こえていた。 ぼくがその××様にせいを注いでもらえばお父さんとお母さんはケンカしなくなるのかな? そもそもぼくが生れなければケンカしなくてすむんだ ぼくがしねばお父さんとお母さんは仲直りしてくれるのかな あの頃はそんなことをずっと考えていて思い出したら胸が苦しくなってきて] うう……わ……うわぁぁぁぁぁ…… うわっ!? [自分の泣き声にびっくりして目が覚めた。……赤ちゃんかな?] (59) 2024/11/12(Tue) 8:57:27 |