【人】 壮図千万 ラサルハグ>>59 アルレシャ 相手が視覚優位の傾向にあると、模擬戦で見た。 監獄内で一人を除き、今まで一度も見せていなかった能力を、距離を詰める前から見せたのもそれの妨害を考えたのが一つ。 温存?見せ札?この時間帯のこの時間に相対する? そんな相手が『何か』なんて、わかり切っている。 だがそれよりも。 遠い故郷の星では、神の怒りと称えられた通り、ただ、 『憤怒』 と言う一つの感情によって放たれている。故に消耗が激しいが短期決戦とばかりに、開幕から全力を放つ。無論、長時間これが続く訳ではないが、これ以外の選択肢を選びはしなかっただろう。 「 俺から奪うなら 加減する理由もない」静寂の広がるフロアによく、響き透る轟音と共に呟きながら駆けだしたその二歩目で、 跳ぶ。 身長と体格から飛ぶ距離は平均より長いとは言え、本来そこまで詰められる距離じゃないはずが── なら、『それだけ助走を速くするのみ』。と言わんばかりに、 その軽々とコートをはためかせる飛距離は、 飛ぶ にも等しい。銃を持つ貴方相手には愚策かもしれないが、通常は下から上に銃弾をばら蒔くと踏んだ。 弾幕を放つ際、貴方は照準を上に合わせていただろうか? 貴方の放った弾の半数以上飛んできた場合、一度防御行動に移る為に接近は停止できる。 ただし弾が少数なら、そのまま落下の衝撃を利用したまま鉄槌とばかりに右の拳を一切の躊躇なく、貴方のいる地点を目掛けて振り下ろす。 (60) 2022/02/22(Tue) 4:37:51 |