【人】 教会住みの娘 エヴィ…私は、そこの教会で寝起きする、 ただの神の子です。 神から賜った声で、歌で、人と競ったり、 金銭を得たりすることは、許されないのです。 [ 初めて会った名も知らぬ異国の人に、 何故こんなことを話してしまうのか、 自分でもわからないまま。 彼はどのような様子で居たのでしょうか、 困らせた様子なら、慌てて謝るでしょう。 そうでなくても、やはり小さく頭を下げます。 ] お時間を頂いて、ごめんなさい。 貴方の音に、どうか良い未来が訪れますように。 [ 異国の音楽、聞いてみたいなぁ、なんて。 あの人が聞いたら折檻間違い無しのことを思って。 唇をぎゅうと引き締めて、ふわり笑って。 また歩き出そうとしたでしょう。 ]* (60) 2020/09/20(Sun) 7:55:59 |