【人】 “観測者” 処暑―― 会合前・冬至の彼女 ―― [ 手帳の上に居る雪兎に対し、今回は見つめあっているという意識があった。>>1:200 紅い円らな瞳。それは、端末向こうの彼女とも目が合っているということなのだろうか。 彼女の姿を見たのは……さて、何時だったか。 ] …………そうでしたか それは……………光栄なことですね ……触り心地は、良いと思いますよ。きっと皆さん喜ぶのでは [ 弾力のある……餅か大福のような触り心地の白をそっと机に置いて、記録用紙を返してもらいつつ、また紅い瞳と向き合う。>>1:201 最新型、と聞けば、更にじっと見つめる。 一目見て分からなかったのが……少々悔しいような気もしてしまう。観察する者、としてか。 なお、改良のきっかけのひとつが私であることは知らなかった。知っていたら、驚きはするだろう。 上部が空いて、亜空間に紙袋が収納されていくのを興味深く眺める。……仕組みが気にならない、と言えば嘘にはなる。 ところで、私を見ていれば分かるかもしれないが、私は軽口や冗談の類が苦手である。 どう反応していいのか分からないからだ。こういうところも、面白味がないな、と思う。 そういう意味では、彼女に対応するのは少々苦手だ。 今回もどう返すべきか戸惑ってしまい、沈黙の後に淡々とした感想を返す。 触り心地に関しては、私はあまり感動する性質ではないから、客観的に見てどうか、という予想を。 つついたり、撫でたりする姿を目撃しているから。 ] (60) 2022/01/22(Sat) 1:56:39 |