【人】 看護生 ミン>>57 ラサルハグ 「まぁ…そんな…私は思っている事だけを言ってるだけですから…。ラサルハグさんこそ…求めているものを返すのがお上手で…。 ”それ”は私にとって、一番の褒め言葉です。…ありがとう。」 嬉しそうなようで、泣きだしそうなような。そんな笑顔。 彼が顔を上げれば、貴方を見上げる自分と視線が交わった。 「ラサルハグさんは、謙遜なさるけど…。 私は行いも…そうですし、心優しいラサルハグさんにぴったりの職業だな、と思いますよ。 同僚の方に慧眼御見それ致しました、と。お伝えください。」 今度はまた、茶化すように。 花が時期によって姿を変えるように。 彼女もまた、コロコロと表情を変える。 「ふふ…勿体ないお言葉です。…その気持ちだけで、 とっても心が…温かくなります。きっと、贅沢ものだといわれてしまいますね。」 美しい指先から綴られる贈り物が 煌めく物語が、優しい想いに満ちた貴方からの言葉なら。 きっと涙でぐちゃぐちゃにしてしまった本を抱いて寝たあの日の様に、穏やかで、それでいて勇気が湧いてきたあの時と同じ気持ちになれるのだろう。 (62) gu_1259 2022/03/24(Thu) 20:37:29 |