【人】 陽葉 シロマ>>【職員室】 >>57 >>59 普段よりもほんの少し柔らかい表情に、こちらも微笑ましそうな気持ちになる。 「構わないよ。マユちゃんはもう手荷物たくさんあるし、私が持っておこう。 いざという時は守って貰おうかな……ん?」 連続して鳴る通知音に、スマートフォンを取り出して。 次々にアップされる顔に見える染みや落書き、転けやすそうな穴を眺めていた。 ……ので、息を吸ったことに気付いたのは、耳を劈くような大声が聞こえた後であった。 キーン…… キーン…… キーン…… 「……まずは向こうの様子見に行こうか? 校長室はその後にしよう」 相変わらず耳がキーンしているが、何でも無い風に装った。 声の聞こえた方を指し示す。 (62) 2022/07/03(Sun) 11:29:53 |