【人】 壮図千万 ラサルハグ>>61 アルレシャ 銃口がこちらを向いたのを確認すると、貴方へ届くのは感謝の怒声もそこそこに、随分と柄の悪い舌打ちに切り替わる。 『あら、そんな所まで主人と似ているのですね』なんて、貴方はとっくに知っていた一人だろうが。 速度を増しているとは言え、地上ならまだしも対空状態で受けるには消費が余りにも大きすぎる。回避でも防御でもいずれの方法でも弾幕を受けるのならば、せめて降りなければいけない。 「それも喰っても減らないのか?」 本物かの見分けなんてつく訳がない。 けれど、お茶会で『無を喰らっていた』のは記憶に新しいのだから 『その弾が全て本物ではない』 と言う推察は出来る。だからパチン、と指を鳴らした。同時に、 ヴン 無論、ただの投影の虚構ではないそれは障壁と言うには脆いものの、確かに『実体』を伴う。 一枚。己の上部に天井のごとく展開。それを左手で思い切り殴りつけ、反動によって急降下。 一枚。着地地点に傾度を付け展開。それを足場にして弾くようにし、今度は床に足を着けて駆ける。 急速な切り替えとは言え、当然相手も照準を切り替えてくるなら確実に被弾のタイミングがある。最悪、全部を割られる事も覚悟した上での賭けで 前方に多重展開し、再接近を試みる。 (62) 2022/02/22(Tue) 7:37:38 |