![]() | 【人】 黒羽 咲夜[都会でも褪せない星を浮かべた夜空が、 開けた視界いっぱいに広がる。>>50 背を包むふかふかの感触が、気持ち良い。 繋いだ手の先、イルシオンが隣に座っている。 アイボリーとコーヒー色の服が、彼の肌の色と 雰囲気にしっくりと馴染んでいる。] お、はよ? ……あれ、 あたし、寝ちゃってた……? [プラネタリウムでうたた寝しちゃってたのかな。 でもその後の記憶が、鮮明にある。 手を引かれて立ち上がると、混んでた室内には、 二人以外誰もいなくなってた。 繋いだ手に誘われて、非常灯のサインの下を 通り抜けて、扉の外へと。 不思議な状況の答えを探してイルシオンの横顔を 見つめていると、よく似合っていた彼の服が、 一瞬でいつもの姿へと変わる。 “魔界へようこそ”と告げる声。] (62) 2025/04/28(Mon) 2:46:55 |