【人】 機関設計士 スタンレーー三日目ー [スタンレーは、スピーカーから響く声で目が覚めた。>>38 覚醒しないままに、内容を聞く。ほう、刑事も飛ばされていたのか。 しかし、「チェーンソーで武装している男」というワードが耳に入り、一気に覚醒する。 チェーンソーで武装している男は、飛ばされた者なのか? そうか、例えばタロットを奪おうとして、暴力や武力に頼るケースもあるか。 それは盲点だったと、スタンレーは反省する。 しかし、そのチェーンソーの男の目的が果たしてそうなのかは、まだ分からない。 刑事は、興味本位で近付くなと言っていた。刑事ならば、拳銃の一つや二つ持っているだろう。 彼に任した方が良いのか。 いや、答えはNOだ。 正義感が強いスタンレーは、そのまま屋上へ走った。頭で考えるより、体が先に動いていた。いざとなれば、スパナで抵抗も出来る。 二日目に通ったルートで、屋上に登る。道中、刑事と合流しただろうか。 もしくは、呼び出しに応じた不審者であると勘違いされたのだろうか。]* (62) 2021/02/06(Sat) 20:33:54 |