人狼物語 三日月国

124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】


【人】 灯守り 芒種


 息が弾んでいる。
 走ってきたでしょう?いけないこね。
 ……探しにきてくれたの?


[ これっぽっちも責める気のない甘ったるい猫なで声で
  甘やかすように指摘して
  抱きしめた腕を緩め、顔を覗き込む。

  頬を撫でて、視線を交えて、うっとりと目を細めた。
  愛されるべきいとしい子。
  大切にしたいだいじな子。
  ひさしぶりね、とわたしが向けた笑顔は
  彼女の母に教わった慈しみと同じには出来ずとも
  似た何かをうまく込められているだろうか。

  きらいなわけじゃない。
  上手くあいしたいとおもう。

  散々冷やした手のひらに汗がにじむ。
  わたしは何をやっても不器用で
  うまく出来ると思えなくて、いつだって怖い。

  いっそひと思いに嫌われてしまえば、楽になれるのに。
  あなたに幻滅されることが。
  嫌われることが、いつも、怖くて、怯えている。 **]
(63) yahiro 2022/01/19(Wed) 15:50:38