【人】 Cucciolo アジダル[ 目撃者は処理するのが通例。不運にも通りかかった人や 動く事なかった家無したちが片付けられるところは 幾度となく見てきた。 けれどどこか甘さの捨てきれない青年は その理不尽さに都度眉根を寄せていた。 ] どうあれ、そのまま帰すってわけにゃいかないな。 [ 明らかに疑わしい人物を相手にしてもこの時もまた。 添えるだけでトリガーの指を曲げる気にはなれず、 無表情の奥底にある策略を探りながら まだ重く感じるグリップを握り直した。 軽く上げた顎を傾け後方に声を投げようと、した時だ。 背を向けていたブロンドの女はライターで目当ての紙を焼き "空虚"に武器を構えていた彼の背後に近づくと その項のあたりでフリントホイールをジャッと回す。 ] (63) 2020/10/02(Fri) 6:46:49 |