| [期限は守ってくださいね、と眼鏡の司書さんに 叱られるのもこれで何度目かなぁと、 歩きかけた視線の先に、 橋の欄干に置いた腕に顔を伏せる >>31 制服姿の女の子が目に入った。 少し、戸惑って、 けれどこんな橋の上、ひとりで、 日もそろそろ落ちようとする時刻。 制服姿は中学生か、高校生か、 いずれにしても伏せた様子を放ってはおけなくて。] ─── あの、どうかしましたか。 [小さくそう声をかけて。 彼女には、聞こえただろうか。 反応があればほっとして、 応答が無ければどうしたものかと悩みつつ。]* (63) 2021/02/01(Mon) 18:42:46 |