【人】 メカニック ゾズマ[――二人を心配させた理由。 それを思った時に、ゾズマは、一時忘れていた別のことに思い当った。 そろそろ、バーナードとスピカが眠りに就く時かもしれない。 そしてそれは、これまでの見送りの際にもコールドスリープルームに待機していたチャンドラがひとり――アンテナも含めればふたり――残される瞬間、でもある。] ……、やっぱり、大丈夫じゃないや。 [“未来への希望”――その願い>>5:+175まで聞こえていた訳ではなかったが――で一度持ち直した心は、“溶解したマシンのような思い”>>5:+130がぶり返したことで塞ぐ。 ここで再びサダルの元を訪ねようとしなかったのは、ついさっき意気揚々と別れた手前で気恥ずかしいから……といった訳ではなく。 この時に真っ先に、ふっと思い出された言葉>>5:+139があったから] (63) 2022/07/21(Thu) 15:01:56 |