人狼物語 三日月国

162 【身内】奇矯の森【R18G】


【人】 ガラクタ モノオキ

>>63 ユングフラウ

「うん」
〔▙ ▜▓うん。〕
子供は静かに気を使うあなたを見上げ、お掃除に頷く。あなたは、モノがほぼ唯一の、自由に言葉を交わせる相手でもある。だから声の返事は短く、その代わりできるだけノイズに乗せて。偶に言いたくないことまで流してしまうけれど。

「うふふ」
〔知ってる。〕〔▙ ▜▓▗_ 気を使わなないで、モノオキはもっともっと知ってる。死体はもう動かないし、どんどん腐っていくんだ。〕
子供は一つも動揺せず、冷静にうなずいて見せる。バケツの中の顔はわからない。ただ、手を引かれるがままに主の前に立つ。

〔いやだなあ、いやだ。どうして壊れてしまったんだろう主。モノオキは主に聞けないけれど。〕
ノイズに乗せる彼女は饒舌に、冷静なノイズでそう伝えるか、漏らすだろう。

「……。」
〔▙ ▜▓▗_ 壊れて欲しくなかったのに。モノオキは主も、この生活も綺麗におもっていたのに。〕
そう更にノイズに流しながら、ためらうこと無く赤いシーツ越しに小さい手で死んだ主の肩を撫で、なぞり、そして存在しない頭を撫でる。いつも皆に、主にしてもらっているように。

そうして首を振った。

〔▙ ▜▓▗_ こんなに壊れてるのか……。〕
(64) 2022/07/19(Tue) 23:44:23