【人】 高山 智恵 ――こうして怒涛のランチタイムは過ぎていく―― 一段落つく時間帯に、バイトの子たちも休憩を挟んだり、或いはシフト上がりとして退店したりする。 私も少しだけ休憩を挟んでから、少しだけ落ち着いた店内のカウンターに戻っていく。 ……落ち着いたって言っても、ピークタイムを越えた後にだって、ザワつく程度には賑わう時間帯ってあるんだけれどね>>50。 ほら、またお客様がひとり、うちのドアを潜ってきた>>50。 「いらっしゃいませ! こちらのお席へご案内しますね」 ひとりだけの客をここで敢えて二人掛けの席へ案内したのは、この客が前々からもうひとりの子と一緒にうちのカフェをよく利用していた>>*0から。3年くらい前からのご来店だったかな? うん、丁度他のテーブル席もそこそこ程度空いてる時だから、お一人様がわざわざ二人席に案内される程度、そんなに周囲も気にしないだろう。良かった良かった。 (64) 2022/10/18(Tue) 9:14:02 |