【人】 ヴィンセント・エヴァンズ[ 鈴の音が転がるような声が漏れ聞こえる扉の前に立てば、ノックを三回。 部屋に入ると、二人は仲良く隣に並んでソファに腰掛けていた。 オーブリーは闇夜の星のように輝くスワロフスキーがあしらわれたワンピースを身に纏って、 ……ミシェルは相変わらず、男のような格好をして。 ] お待たせしてしまったかな。 こんにちは、オーブリー君。 ……今日も一段と可憐だね [ 遅れを詫びつつ、テーブルの上にティーセットを置く。 パティシエが作ったタルトの味は保証するとして、クッキーは私が焼いたものだが、はたしてお気に召すだろうか。 ちらりとオーブリーに視線を向けて。 ] (65) 2021/04/07(Wed) 2:24:00 |