人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 渡りに船 ロメオ

「困ったな」

困っている事、その一。
今回の騒ぎで怖がっていないかと思い、
非番であるがバイト先を尋ねた。
怖い事ァ何もねえと袋いっぱいのパンの耳を持たされた。

困っている事、その二。
先程から足に黒猫が纏わりついて離れない。

公園。
徒歩で用足しついで、疲れたので
花壇脇のベンチに座っていた。
時はそろそろ日も落ちてこようかという頃。

こんな騒ぎがあってもマア子供は元気に遊ぶし、
秋の花は咲いているし、鳥は鳴いている。
あんな法律これらにはあんまり関係なくて、
それを感じたくてぶらりと立ち寄ったのに。

「マジ……」「なにがそんなに気に入ったわけ」

変に懐かれてしまったから、変に動けなくなってしまった。
流石に蹴り飛ばして歩いていく訳にもあるまいし。
ナアナア鳴いている野良猫を眺めながら、
パンの耳の処遇についてぼんやり考えていた。

#公園
(66) 2023/09/16(Sat) 21:47:25