| [ 声が聞こえれば >>63 思わず顔を上げ、そちらへと振り向いた。 差し込む夕焼け、景色に見える人の姿が 歪んで視界に入る。 ぱちりと瞬きをすれば、頬を雫が伝って。 それを感じれば、慌てて腕で目元を擦った。 ] あ、えと、 ……な、んでもないです。 川を眺めていたら、目にゴミが 入っちゃって。 [ 相手が何を言ったか思い出すと、 吃りながら笑みを作る。 知らない人に心配をかけてしまうなんて いけないことだと、自分の常識的な部分が 判断したのだ。 ] (66) 2021/02/01(Mon) 19:25:42 |