禍々しい気配が濃いの。
救援なしには危険だと思う。
ミアさんがいるかもしれないからマーキングだけ、
っ……、ユラちゃん後ろ!
[少女の背後から蔦が伸びる。
>>66彼女を捕えそうな軌道に魔石を持った手を伸ばしかけ、女は目に躊躇の色が宿らせる。囮にするほど外道にはなれないが、保身のために貴重なリソースとなる魔石の使用を躊躇う偽善。
いかにも「都市」の人間らしい隙だった。
女は、蔦が自分でなく少女へ向かうのを見定めてから最小限の魔石で対処しようと右腕を振り上げる。
先程目をやった場所から迫る蔦に気づかないまま*]