【人】 光の尾 マンユゥ[マンユゥはすっかりこの世の終わりのような顔をしていたが 向こうは向こうでひと悶着あったとは勿論知る由もない。>>54>>55 もしも神様がいるなら何とかしてください、 なんてあの日夜に祈りを捧げた流星が 実はまだ見ぬ未来の夫の魔法だったなんてことも。 ともあれ、ヴィス族の一行と共に 新しい居住区らしき地までやって来た。 周囲には転々と新しく作られたばかりの家が並ぶ。 ここが今日から新しい住処になる、なんて 聞かされていてもまだ実感はなかった。 手伝いの男衆が積み荷を降ろし、 てきぱきと儀式の準備を整えていく。 婚礼装束が汚れても事だということで 手伝いを申し出ても断られてしまい 出来ることと言えばただぼうっと見ているだけだ。] (68) guno 2021/12/02(Thu) 21:47:50 |