[傘をひとつ持ち、店の戸を開ける。
なにも置き傘はひとつでは無い。
>>0:358 とくに祭りの時期は何本あっても困るものではないから
傘を開き、軽く手招いて。]
そら行くぞ、この雪の中で野宿したくはないだろう。
――そいつの代金はいらない。
売れ残りだからな。
[それなりな値段がする事はあえて口に出すまい。
それよりは案内する宿のことを歩きながら考えねば。
安宿も心当たりはあるにはあるけれども、
純朴な観光客が根をおろすような宿
>>0:62がいいか。
酒場
>>0:386も近くにあるだろうし、食に困らない。]