人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 銀の弾丸 リカルド


【バー:アマラント】>>65>>66 マキアート

「楽しめるように……ですか。
 えぇ、そうなると良いですがね」

諜報活動を自らも行おうと思ったのは、今回の狙撃があったからだ。
でなければ調査は別の部下に頼んでいただろうし、この祭に顔をだすことはなかっただろう。
今後とて、調査が終わればこういう場に出向くことは二度とないかもしれない。

「様々なものにそういった言葉がついてるんですね。
 生憎俺は花言葉すらほとんど知りませんが……貴方は随分詳しいようだ」

ではこれは何というのでしょう? と、ソムリエが持ってきたスプモーニのグラスを軽く揺らす。
ほろ苦さがあるさっぱりとしたカンパリのカクテルは赤く、ピザにはもってこいの爽やかなカクテルだ。

いつだったか。
貴方には抗争の場でもにこやかに挨拶をされ、顔が引きつった記憶がある。
あの時はただの馬鹿なのか、それとも油断させる作戦なのかと勘ぐったが、その謎が解決したことはついぞ無い。

「はは……流石にお客様に案内をさせるわけにはいかないでしょう。
 ですがまぁ、またこういう機会があるとしたらゆっくり接待をさせていただきますよ」

敵対組織の人間と取引を望んでやろうとする人間は、どうであれ肝が座っているものだろう。
その思惑を探るのもまた、自分のような仕事を持つ人間の役割だと、そう決め込んでカクテルで一口喉を潤した。
(71) 2022/08/14(Sun) 16:27:12