【人】 磁気嵐 テレベルム>>74 シトゥラ 「……」 最初のやつは見られてなかったのかもしれない。ちょっと安心して息をついた。シャトが「遊び始めた」わけではなく、テレベルムが「付き合ってもらった」のである。あまりに大人げないので、彼は真実を口にすることなく、沈黙を保った。 「……いや。直ぐに冷める……と思うが」 珈琲については……そう。そのつもりだけれども。 カップの保温能力を計算に入れ損ねていたのだ。5杯、飲み切る自信が早々になくなってきた。 そっと一杯分をシトゥラの側に押し出した。お裾分けの雰囲気を醸し出した、救助申請である。一杯飲んでくれ。その意思が伝わるかどうかは、わからないが。 (75) 2021/08/27(Fri) 18:21:32 |