![]() | 【人】 黒羽 咲夜[──楽しい時間の続きへの誘いは、 ベッドに入って目を瞑れば、すぐに訪れた。 それが現実じゃなく、約束した夢の世界でのデートだと 瞬く間も要らない着せ替えで気付いた。 白いワンピースを着せられた時は、こんな姫っぽいの キャラじゃないって気恥ずかしかったけど、 それとはまた違う、露骨にえっちな格好。 恥ずかしがるあたしを見つめるイルシオンは、 からかうでもなく、出来栄えに満足そうに にこにこ笑ってたから、羞恥に照れが混じる。>>71 お揃い?って聞いたあたしに、静かに笑う彼を 見つめて、ふと気づいた。 イルシオンはあたしの世界に来れても、 人間のあたしが、彼の世界に行くのは難しいのかも。 そう思ったら、なんだか。 この服のチョイスが、ただえっちで可愛いだけじゃない 気がして、身体を抱いて隠す腕の力を緩めた。 目にする人は、彼氏だけみたいだし。 彼氏だからこそ恥ずかしいっていうのも、 勿論あるんだけど。] (78) 2025/04/29(Tue) 4:52:40 |