【人】 傭兵団長 ダイゴ[自分自身、矮小無力で無いと自負しているはずだった。 だが彼の思考は、『如何にそれを崩すか』を前提に人と話す癖のようなものを身につけているのだろう。まるで砂の城を下からゆっくり削って行くかの如く、生暖かく残酷な蛇のように。 かと思えば、戦いの時蛇は宙を舞い、龍と成って雄々しく牙を向く事も知っている。彼の扱っていた炎魔法が、特に印象に残っていた。得意技だと耳にしたこともある。普段から冷静さを魅せているからことの不意打ちにも似ていた。 本質は何方にあるのだろうか。 或いは両の顔こそ彼なのかもしれない。 覗いた試しは、無い。 "龍は一寸にして昇天の気あり"という話だけでもそれはそれで納得がいくものだが、果たして、覗いてみたところでどう返してくるだろう。]** (80) 2021/04/18(Sun) 1:15:02 |