【人】 魔術師 ラヴァンドラふと思い至ったように、彼の頬へ指先を伸ばす。 想像通り、彼の甘そうな色をした肌は 最初出会った時と似たような冷たさを呈していた。>>23 「 …… 冷たい。 碌に魔力もないんだから 次があったらほんとに死んじゃう。 ―――― 立てそう? 」 多少拒否されても、自分の家まで避難させるつもりで。 …… 本当に嫌がる素振りでもあれば 耳をへにゃんと揺らし、叱られた子どものように 彼の瞳をじいっと見詰めて訴えかけるのだけれど。* (81) 2021/12/12(Sun) 13:27:18 |