人狼物語 三日月国

148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ


【人】 少年水夫 カイル

 
[僕の命が沈んだ海域が、
 偶々プロテアの近くだったからだろう。
 ゴーストとなった僕は、あてどなく陸地を彷徨って、
 吸い寄せられるようにこの店へと辿り着いた。

 親切にも店長が色々と説明してくれて、
 僕はここで働かせてほしいと、すぐに頭を下げたのだった。]


  僕は子供だから、力仕事には向かないけれど、
  船で賄い料理を担当していました。
  特に海鮮を使った料理なら、自信があります。

       どうかここで、働かせてください。


[ゴーストに物理的な力の有無など無意味だとは、
 その時には気づかなかったから、
 的外れな発言だと後で知って恥ずかしくなった。


    息子可愛さの贔屓目もあったと思うけど、
    父さんは僕の料理を船客に出す
    プロの料理人のものよりも美味しいと言っていたし、
    乗組員たちも太鼓判を押してくれていた。
    料理は任せられないなどの方針がなければ、
    僕は積極的にこの腕を振るった筈だ。]

 
(82) Altorose 2022/05/20(Fri) 19:01:45