【人】 不遜 リアン>>76 不機嫌な同級生 矛先が此方に向いたことが分かれば、小さく溜息。 「僕は自分の憩いの時間を邪魔されたのが気に食わない。 幼子の癇癪なら多少は見逃せるが、よりにもよって学内最年長と実習生と来た。 ああ、場所を選ぶことも多少の我慢も出来ない幼子には違いないか?」 コーヒーを飲む手は止めず、声色は凪いでいる。 窘めるような温度で、しかしその実焚きつけるような物言い。 「尤もらしい理由を付けてこの場に出ない選択をすればいいものを、何故そうまでして律義に守っているのか疑問だな。 誤魔化す方法は幾らでもあるだろう、何故使わない」 「この数年来改善が見込めないその悪癖には、僕も我慢の限界だ。 僕は、貴様のそれが持続することを望まない。 故に、好転の手段があれば今すぐにでも試みるべきだ。 僕の快適な学生生活のためにもな」 声色は変わらないまま、自分の生活の障害となるのであれば取り除く手段を探すつもりはある。 そういった話を続ける。 (83) 2022/04/30(Sat) 2:08:47 |