【人】 灯守り“霜降” 月輪── 霜降領 ── [ 年季の入った三面鏡に向かい、唇を撫子色で滑らせ 白銀と萩、二色の髪を竹櫛で梳いて 頬に当たる白粉も、濃くなりすぎないように、と 普段は手を抜きがちなお化粧にも、特段時間が掛かります。 今日は会合の日ということで 久しぶりに着物に袖を通しました。 別に着物が正装という訳でも無いのですが、 動き辛さに苦しさ、仰々しさがあるので 普段は洋装、ラフな姿で過ごす方が多いのです。 いざ袖を通すと、やや肌寒さを感じました。 今の季節を考えれば当然。 丸窓から覗く外界の空や木々に、微かに白が舞い踊っていました。] (83) 2022/01/16(Sun) 10:16:06 |