人狼物語 三日月国

148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ


【人】 ヴィム



 [ 青年が指先を鳴らすと
   ウーヴェの前に「鏡」が突然姿を現す。
   それはもちろん幻影にすぎず、実体はない。

   鏡の中に映りこむのは丘の上の墓。
   そこには紙送りの絵本ように徐々に衰退し
   最期には眠るようにこの世を去る少女の姿。

   少女は墓の前で泣き崩れ、時には倒れ込む。


      それは紛れもない、青年の見てきた、光景。]


(84) 西 2022/05/25(Wed) 22:29:11