【人】 アマミ[アマミ自身も分かっている。 一言。たった一言。 「嫁に来てくれ」と言えばいい話だ。 自惚れる訳では無いがクラヴィーアもまた、どう答えるかはともかく真剣に受け止めてくれると、アマミはそう思っていた。 しかし。] (クラヴィーアももう子供じゃない。 彼女が自分の意志でここに来ているのだから 俺が遠慮などする必要はないはず......。 しかし...彼女は俺と一緒にいて幸福になど なれるのだろうか............。) [長いとも短いとも言えぬ時間。>>59 彼女のことは少しずつわかってきたはずだ。 しかしこの世界の、ましてや貴族の婚姻など政略の成れの果て。 自由な愛情の交差など妄想の産物(image in wonderland)にすぎない。 貴族としての立場を捨てたこの男は彼女になにをしてやれるだろうか。 その答えが、今なお見つからないのだ。]** (84) 2021/03/31(Wed) 23:10:36 |