【人】 書生 茅 あぁ…うん…… [問われ>>78、しょん、と翼が垂れる。 暫しの間をおいて、ぽつぽつと語るは『聞こえるはずのない声』の話。 聞いただけではきっと、幻聴か何かだと思うのが普通だ、 けれどそれが幻聴でないことは、天狗さまだから分かってくれること。 青年自身も理屈抜きにそれが真実であると確信していた。] 腐れ…… [行き所を無くした想いを持て余していると、天狗さまが代わりに言葉にしてくれる。>>79 そうか。 腐ってる のか。青年は、ヒトだった。 今はもうヒトなのか分からないけれど。 それでも“ヒト”への情が一朝一夕に無くなるものでもない。 けれど、そうか。 腐っていたのか、彼らは。 ならば他を腐らせる前に、 『切り取らねばならぬ』 。] (84) 2021/06/23(Wed) 23:55:55 |