【人】 ひとのこ ヌンキ>>79 >>81 >>82 >>83 おだんご陣営! エアヌンキ、いました。実在性ヌンキです。 「……フフ」 皆の話を黙って聞いていたものの。たまらず笑みが溢れだす。 皆、皆揃って死の底に足をつけてしまったけれど。それでもこうして皆揃っている。皆笑っている。 ただただ傷つき失うだけであったなら、辛いだけであったなら、今この光景は生まれていなかっただろう。 今こうして身を寄せ合う彼らの事を思い、ほんの少し体から力が抜けていった。決して悪い感覚じゃない。全身から重しが消えていくような、息がしやすくなるような感覚。 「キファ殿、カストル殿、おかえりなさい。具合はどうかな?変わりなければいいのだけれど。 ……フフ、人狼も裏切りも、これで全員揃ったね! ──本当にお疲れ様! 俺たち頑張ったよ!皆、みいんな!それから更に全員笑って集まれるなんて…… …………。 ……ああ、ああ。感無量って、こういう事を言うんだね」 狂人を務めた者は、大きく両腕を広げて自分から仲間たちを抱きしめた。 温もりが伝わる。呼吸が聞こえる。何か反応が返ってくる。 嗚呼、あたたかい。 (84) 2021/09/12(Sun) 7:39:39 |