【人】 コピーキャット ペネロペ>>85 イレネオ このヴェスペッラでもあまり見ないだろう長身のあなたに対して、 こちらは子どもとしても、女性としても。 それなりにありふれた身長だ。 暗くなりつつある時間も手伝って、見分けが付かずとも仕方ない。 「仕事というよりは、お手伝いを! ここの墓守のおじいさんが腰をやっちゃったみたいで… お客さんから話を聞いて、 仕事帰りに時々手伝う事にしたんですっ」 ぐっと上を見上げて。手に持っていた道具類を、 あなたにも見えるように少し上に持ち上げた。 あなたは今どんな表情をしているだろう。 声色から想像するとしたら、驚きにほんの少し目を瞠った顔。 墓守の話を客から聞いたのは本当の事。 墓地に出入りすれば、死者の情報も少しは入ってくる。 そんな打算ゆえの行動ではあれど、今は真相は秘されたまま。 「イレネオさんは、どうしてこんな時間に?」 答えを返せば、後に続くのは純粋な疑問。 道具類を少し下ろして、小首を傾げた。 #共同墓地 (87) 2023/09/13(Wed) 0:47:05 |