【人】 警備員 ジュード……あっ!ヴェレスさん!こんにちはーっ! お写真撮ってるんですか〜? [迷子だろうか?とよく目をこらして見てみれば 視線の先に居たのは、時折此処の庭園に来ている 少年とも青年ともつかぬ彼だった。 男は研究などの高尚な趣味は持たなかったが、 保存施設に勤める以上、星学院の名は知っていたし いくつもの功績が収蔵されている事も知っていた。 そして、指導者たるアスター家の名も 何かの書面や噂話で知っていただろう。 しかし、過去に次男坊たる彼を迷子と見紛えて 「ご家族は?」なんて聞いた時の返事によっては、 彼を「不思議な写真機のひと」と認識した可能性がある程に、 その家庭の事情の殆どに対して、無知であった。] (87) 2022/11/06(Sun) 0:36:03 |